最後の木曜日

色々なものに対する小学生並の感想を書きます。ネタバレをがんがんします。

モーニング娘。「男友達」について

ask.fmのほうに質問が来たので男友達についてメッチャ語ったのでそれを貼っておきます。

 

以前、曲の男友達について語ってらしたと思うんですが、もう一度語って下さい

私は男友達コピペ大好きマンですが、男友達大好きマンでもありますのでまじめに答えますね!
まずはじめに、最近モーニング娘。を知ったし現メンとEDMに興味はあるけど昔の曲にはあまり興味がないよという方にもぜひ聴いて欲しい名曲ですので聴いて下さい。


Morning Musume - Otoko Tomodachi / Suki na ...

この動画はフルじゃないので、4thいきまっしょい!というアルバムを買って下さい。フルで聴くことに意義がある曲です。

www.utamap.com

↓本題ここからです↓

この曲で一番のキモは、「ホントはアイツが好きだった…」みたいに主人公がアイツのことを好きだったと明記しないところだと思っています。
ストレートに考えると、「主人公の女の子はホントはアイツのことが好きで、それに気づいていなくて、アイツに彼女ができそうになり事実上の失恋をして悲しんで泣いているのだ」というところでしょうか。
しかし実際この歌詞には余白があり、主人公と男友達の関係性はもっと多岐にわたって想像ができるのです。

・主人公はアイツに恋しているわけではなく本当に男友達としか思っていないが、でもここまで仲良い異性がいるのって結構スゴくね私、みたいに思っている。しかし彼女ができそう宣言によりその「友達」としての関係性が終わることを悲しんでいる。
・主人公はアイツに恋していないがおそらく自分のこと好きだろうなと思っている。「良い『男友達』だから!あくまで『男友達』!兄妹みたいなもんだから!」とわざわざ友達であることを強調して話したりする。そうすることによって「好かれてるからといって相手になびかないちょっと小悪魔なアタシ」を感じて悦に入っている。しかしそこに突然の「彼女ができそう」宣言。男友達としても楽しかったのにその生活がなくなってしまうし勘違い恥ずかしいしで動揺しまくっている。
・主人公はアイツのこと好きなことをバリバリ自覚しており、アイツも主人公のこと好きだろうなと思っている。でも男友達以上の関係にはなっていない。だがまあここまで仲良いしもうそういった関係になるのは時間の問題だろと思っていたが、突然の「彼女ができそう」宣言。「私じゃないんかい!」と感じた主人公は咄嗟に「べ別に私こいつのこと好きだったわけじゃないし??ただよくわかんないけど涙出そうになってるだけだし??」と、アイツのこと好きだったことをなかったことにしようとしている。

こうやって書き起こしてみると二個目と三個目主人公の性格悪く見えますね!
でもわかってくれる人もいると思う! 

「アイツ」がどう思っているのかも考えるととっても楽しいですよね。
本当は主人公のことが好きだったけど脈なさそうだから別の女に行っている可能性だってあるわけですよ。
そういう想像の余地がものすごくある!すばらしい歌詞!

あと今うたまっぷの歌詞を見ながらこの文章書いていて気づいたのですが(最初に買えとか言ったくせに私はCD持ってません)「優しい男友達」と書いて「やさしいやつ」と読むのなんかすごいですね。「優しい奴」でもないし「優しい友達」でもないんですよ。「男の」「友達」だということの強調ぶりがやばい。
うたまっぷの歌詞ってたまに間違っているので本当はどうなのかわからなくアレですけど……
彼女ができそうなんだと言われる前までは「男友達」で、それ以後にやっと「アイツ」という呼称が出てくるんですよ。
「男友達」は関係を表す言葉ですが、「アイツ」はその人個人を指す言葉で、彼女ができそうと言われるまでは「アイツ」を使っていなく「男友達」としか言わないというのは主人公がものすごくこの関係を大切にしていた、大切にしすぎてアイツ個人をないがしろにしてしまっているというあらわれなのかもしれません。みたいなことも考えると楽しいと思います。

こういうのすごく長く書きましたが、全部おそらくつんくは私が語ったこと大して意識しないでペロンペロンッと書いていると思うんですよね。やっぱつんくはすごいなあ。いろいろあったが「男友達」はまことに結婚することを報告されたつんくがその日の晩に書き上げた曲だってことを忘れないで欲しい。